下手ごなしの名局

野沢温泉本因坊戦

三子局

二子局でかろうじて面目を保ったじゃじゃモルは、野沢温泉ツアーも最終日、帰りのバスで立ち寄った「湯っくらんど」で、Ａ君に三子局で挑む。　何せ、この手割りでは、昨年より４連敗しているのだ。 　だが、今年のじゃじゃモルは少し違う。実戦こそ打っていないものの、囲碁ソフトやネット囲碁観戦で往年の感覚を取り戻しつつあった。 　結果は下のごとく白の完勝。Ａ君は少しはじゃじゃモルおじさんの力を認めてくれただろうか。 　来年は彼も６年生。中学受験のため、本ツアー参加は無理かも知れない。２年後、さらに強くなったＡ君を迎えてじゃじゃモル如何に戦うか、期待していただきたい。

【自戦解説】 ６、８のキリちがえは黒の趣向か。16の取りは17をきかされて少し損だろう。19までのワカレは白有利とみた。 　20の打ち込み以下の応酬も、右辺で黒を目二つで活かすことになっては白が面白い。 　だが、45のノゾキは白も必死のところ。後手で活きるのは辛いし、かと言って手抜きは気持ちが悪い。かなり綱渡りの場面ではあったが、黒の数子を取り込むことになっては白が優勢を確立した。ただし、上手はかなり無理気味で、最善に応じられておれば白ツブレであったかも・・・ 　61以下は、帰りのバスの発車が迫っていたこともあり、白も黒もかなり淡泊に打っている。中央に大きな白模様が出現し、その大きさは上辺と左下隅の黒地を上回る。さらさらとヨセて白20目勝ち。

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