５７５オンライン	傑作集（その２）	時期が12月中旬ということで、「クリスマス」と振られるネタが多かった。「またかよ。」と思いつつ付き合っていたのだが、その中で私はある「流行語」を知ることになる。 　その言葉とは「クリぼっち」。 　要するに、クリスマスに相方に恵まれず「一人ぼっち」な状態を指す言葉らしい。 　クリスマスの本家欧米では、クリスマスは家族で過ごすものらしいが、日本ではいつしかカップルのデート日として定着して久しい。 　その流れに乗れなかった可哀相な若者が、この言葉で自虐自慰しているという実態が浮き彫りになる。 　確かに私自身もとことん「クリぼっち」な青春時代を過ごした輩であるが、そんなもん見ず知らずの他人相手に嘆いてどうするんだい？ 　そんなヒマがあるなら、出会い系サイトで相手でも探したらいいだろうが・・・ 　ところがそのうち、この５７５オンラインを、「出会い系」として利用しようとする人もいることに気づき、愕然とする。 　最初の５文字でいきなり電話番号を訊ねてきたりする奴が・・・ 　もちろん、６０代のおっさんがまともに相手する訳もないが・・・ 　俳句はあくまで「俳句」として楽しんでほしい。よこしまな邪念は無用である。
上５	中７	下５	寸評
ボカロとは	あああれね、ほれ	そうそれそれ	「初音ミク」という単語がとっさに浮かばず、できた句がこれ。50代以上ならこの感覚、お分かりだろう。
まぶしいね	頭のことか？	うんそうだ	いかにも熟年のおっさん同士の会話。でも僕はまだ輝いてない！
君の名は?	真知子ロールさ	え？なにそれ？	自分より若い世代にこのネタが通じるはずもない。僕だって「伝説」としてしか知らないから。Do you know?
これ最後	万引きＧメン	信じない	最後の句にしようという意図をちょっとはずしてみた。返しがなかなか面白い。
こんちゃっちゃー	ぶんぶんちゃっちゃー	わっちゃっちゃー	相手はただ挨拶のつもりであるが、ちょっと合奏してみました。
冬の星	嗚呼冬の星	冬の里	単に芭蕉の句のパロディにとどまらず、ちょっと一ひねりしてみる。漢字の類似性にも注目してほしい。
ジンギスカン	何の肉だっけ？	あ、共食いだ	昭和３０年生まれの、未年でございます。
セブン行き	ファミチキ下さい	からあげ君しかない	相手のひねりにさらにひねり返す。この絶妙のタイミング。
深夜風呂	誰と入るの？	何故二人？	一人でゆっくり入るつもりなのに、いきなり興奮させるなよ！（笑）
転生したら	リンネ、リンネー♪	リリリリン！	僕のボケの意味を多分相手は理解していない。でもま、いっか。
スイミング	国語の教科書	グググググー	相手の返し、まさに絶妙。それに的確に応答した自分も褒めておきたい。
昴みっけ	めっかっちゃった	おめえ、昴かよ	何か、漫才のようなこのやりとり。ベタにツッコんでみました。
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