| 【MyFavoriteMusicianⅡ】 |
| （96)きらめくサウンド・ABBA |
| 「Dansing Queen」を初めて聴いたのは学生時代だったと思う。 その頃、下宿にあったオーディオ機器はSONYのラジカセのみ。親類からの入学祝いで買った貴重な財産だった。 何だ、このきらめくようなコーラスは。それまで聴いたことのないサウンドだった。レコードが欲しい、と思ったが、下宿にはもちろんプレーヤーはないのだ。エアーチェック（懐かしい言葉）したのをラジカセで大事に聴いていた。 ABBAの全盛期は1974～1982年。僕が19歳～27歳のときにあたる。レコードからCDへ移行したのが25、6歳だったと思うから、本格的にCDアルバムを蒐集し始めた頃にはもう解散していたことになる。僕の音楽シーンって大体そういうもんだ。世間の流行からは５年くらい遅れる。 本名は長ったらしいので、略称で紹介するが、ABBAはアグネタとフリーダ（女性）、ビョルンとベニー（男性）の４人グループである。一時は２組の夫婦であった。（後に離婚） 女性２名があのきらめくリードボーカルで、男性２名も楽器演奏しながらハモりに参加するスタイルで、スウェーデン出身ながら英語圏はもちろん、スペイン語圏までを席巻した。 作詞・作曲は主に男性２名が行う。役割分担が明確だったことも成功の要因か。 彼らのアルバムを聴いていて思うのは、どの曲も「珠玉の名品」でハズレがまずない。 日本で「大御所」と呼ばれるようなアーティストでも、１枚のアルバムには何曲か、スキップしたい曲があるものだ。それが彼らにはない。 だから好きな曲を羅列すればキリがない。それはまた別企画でお送りするとしよう。 テレビで彼らのドキュメンタリーを視たことがあり、それによれば彼らの一番の自信作は次の曲だそうである。 「The Winner Takes It All」 ♪ I don't wanna talk About things we've gonna through Through it's hurting me Now is the history ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ So the winner takes it all And the loser has to fall Throw the dice,cold as ice Way down here,someone dear Takeｓ it all,has to fall And it's plain,why complain? 歌詞の内容は、要するに、一人の男性の争奪戦に敗れた女性の恨み節である。まあ、ABBAの楽曲の魅力は主としてきらめくメロディラインであり、歌詞に期待してはいけない。 そして、私の一番好きな曲は・・・と紹介したいところだが・・・ 私はABBAのCDアルバムを現在５枚所有している。ところが、そのどれにもその曲が含まれていないことが判明した。歌詞どころか、そのタイトルすら不明である。 多分、Theで始まって、Lifeという語が含まれていることは間違いない。人生の美しさを歌ったスローバラードなのだが、僕は友人の結婚式の司会を頼まれたとき、この曲をBGMに使ったことをよく憶えている。なのに、Why? 結局その曲はかつて所持していたレコードのみに含まれ、CDには収録されていないのかも知れない。ああ、もう二度と聴くことはできないのか？Ｓ・Ｏ・Ｓ！そんな曲もあったな。 ちょっとＳＩＲＩさんに訊いてみよう。すると、「My love My life」という曲が出てきた。これはCDの中にある。うーん、ちょっと違うな、これもなかなかいい曲だけれど。 ということで曲探しの旅は続く。この文がＨＰに載る頃には見つかっていたらいいけど・・・ （次はザ・ピーナッツ） |