| 【MyFavoriteMusicianⅡ】 |
| （76)小柳ゆき |
| 最近、YouTubeである動画が話題になっていた。 と言うより、誰かが無理矢理話題にしたのかも知れない。 何しろ、その動画はもう四半世紀近く前のものだからだ。 それは「日米野球」の始球式で、アメリカ国歌と日本国歌を同時に歌いこなす小柳ゆきの映像だった。 前もって言っておくが、私自身は「あの歌」は「日本国歌」としてふさわしくないと思っている。 メロディーはよいが、歌詞がやはりいけない。 主権在民の国で、「天皇家のみを称える歌詞」はどう考えてもおかしい。 だが「皇室盲従」のこの国で、私の主張は支持者が少ない。 子供時代はともかく、教員になってからは一度も歌ったことがない。 兵庫県が某都道府県のように「歌わなければクビ」になるような環境じゃなかったことは幸いだった。おかげでこうして呑気にリタイア生活していられる。 それはともかく、彼女の歌唱は両国歌ともに圧巻だった。 もっとも、生粋のアメリカ人に言わせると、彼女の発音には所々問題な部分もあるらしい。 アメリカ人のアーティストにとっても、「国歌斉唱」はとても名誉であると同時に、この歌の難易度は高いことでも知られている。故ホイットニー・ヒューストンのパフォーマンスは今でも語り草になっているようだ。 このときの小柳ゆきの年齢は何と、18歳だった。その前年、デビューしたばかり。何と恐ろしい新人が出てきたものだと誰もが思ったに違いない。 17歳で「あなたのキスを数えましょう。」で鮮烈なデビュー。この年齢の新人に、こんな「大人の歌」を与えたプロデュースサイドにもあきれる。 その歌はもはや「成熟」していた。テレビにも引っ張りだこだったが、不思議にインタビュー映像のようなものは視たことがないのは私だけか。 ♪ 散らかった床の上 うずくまり膝を抱いた 守れない約束がカレンダー汚してる （中略） あなたのキスを数えましょう あんな近くに触れたのに 出逢わなければよかったの？ （後略） その後３年ほどの間に、「愛情」、「be alive」、「remain～心の鍵」と立て続けにヒットを飛ばす。 この頃の私も相当傾倒していたようで、マイコレクションにも９枚のアルバムが並んでいる。 彼女の歌い方は、ちょっと英語なまり風のソウルフルなものである。 そんな歌い方はサザンの桑田や、Misiaなど、別に珍しくはないのだが、彼女の場合は英語歌詞の比率も多く、明らかに「西に寄せている。」 小柳ゆきについて、デビュー当初から抱き続けてきた疑問がある。いや、疑問と言うより確信に近いかも知れない。 彼女は埼玉県の上尾高校出身で、WIKIにも普通の日本人のように記述されているが・・・ 彼女の風貌、声質、歌い方などから、私は彼女は「黒人ハーフ」に違いないと思っている。 もちろん、純日本人にもそれっぽい見た目の人がいることは知っているが、彼女の場合はすべてが揃いすぎているように思う。 私のこの確信は本当は勘違いで、見た目はメイク等で「寄せた」ものにすぎないのだろうか。 問い続けたところで誰も答えてくれないが・・・ ♪ 出会った頃と同じ季節がきて やっと二人で歩き出したの ずっとそれから夢をみてたから 幸せすぎて 気づけなかった （中略） いつまでも この想いは変わらぬまま 必ずここにあるはず 遠すぎる 見えない答え だけど二人で探し続けたい 探し続けたい どれだけ大物になるのか期待させた彼女だが、２１世紀以降は目立った活躍がない。まあ、そんじょそこらの一発屋歌手と違って、あれだけの歌唱力があれば、どこでも勝負できる人だとは思うが・・・・ （次はアリスに行ってみよう） |
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