| 【MyFavoriteMusicianⅡ】 |
| （69)永遠のシャレオツ、The Stylistics |
| この黒人ユニットが結成されたのは1968年。私が13歳のとき。 だが彼らの曲を聴き始めたのは、多分1980年代に入ってからだ。 何故なら、メディアが最初からCDだったからだ。 「The Stylistics」というこのベストアルバム、私が持っているのはこの１枚だけ。 でも、この一枚だけで十分だし、この一枚に彼らの魅力はenoughに詰まっている。 このアルバムに収録されているのは全部で18曲。スキップしたくなるような曲は一つもない。 すなわち珠玉の名品。 内外にいろいろなアーティストはいるが、名曲を18曲選べる人はそうそういるもんじゃない。 ファルセットのボーカルを担当する人がラッセル・トンプキンスJrだということは今回調べて初めて知った。もちろん私がカバーできる音域ではなく、カラオケで歌おうと思ったら－8くらいしないといけないだろう。 もし愛人とデートするなら、これほどぴったりのBGMはないだろうと思える。夜景の見える高台のレストランで高級なワインを開けながら・・・え？不謹慎？いえ、「愛人」は中国語では「妻」の意味だし・・・（笑） ソウル・ミュージックの最高峰はどのユニットか？と問われたら世界では「EarthWind&Fire」を挙げる人が多いかも知れないが、私は文句なしにStylisticsと答える。 曲が何よりも分かりやすい。誰が聴いても癒やされ、心に響く、と言ったら誇張だろうか。 歌詞も、I love youしか言わない典型的なアメリカのラブソングだけど、決してマンネリじゃなく、オシャレなメッセージだ。作曲は主にトム・ベルという人が担当していたらしいが、ひたすら甘くキャッチーな旋律である。マイナー（短調）であったとしても決して暗くない。 若い頃はこのFROM THE MOUNTAIN が好きだった。 ♪ It was midnight on the mountain It was stormy It was cold inside the cave （中略） From the mountain,from the mountain He was asking "Where is love?" What has happened to my children? Have they turned away from me? （中略） It was morning on the mountain ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ You must go down from the mountain 今更に読み返してみると、なかなか意味深な詞である。単なるラブソングではなさそうだ。 彼らの最高傑作は、と言われると、次の曲になるだろうか。日本語では「誓い」と訳されているが、原題は「YOU MAKE ME BRAND NEW」である。 ♪ My love I"ll never find the words my love To tell you how I feel my love Mira could not explain Precious love you held my life within your hands Created everything I am （中略） God bless you You make me brand new For God bless me with you You make me brand new I sing this song for you 部屋の電気を消し、ソファーに深々と体を沈め、この曲を聴いていたら、もはや愛人すらいらない。（笑） ディスコブームに取り残され、トム・ベルの離脱によって人気を失ったとされる彼らだが、不朽の名曲は消え去ることはない。 まさに「永遠のシャレオツ」である。 |
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