| 【MyFavoriteMusicianⅡ】 |
| （７) Ｓｕｐｅｒｆｌｙは一人です |
| 私がこのユニットを意識するようになったのはいつ頃だろうか。 おそらく神戸特別支援学校に赴任して数年くらい、年齢的には五十路を越えたあたりだったような・・・ 最初は楽曲は知らなかった。そのころ通い詰めていた中古ＣＤショップで例の頭にヘアーバンドを巻いたジャケットが目につき、（最近流行ってるのかな、ちょっと聴いてみようかな）などと思いつつ、その値段を見ると、新人歌手の例にもれず２千円台半ば、中古にしてはちょっと高いなー）などと二の足を踏んでいた。 そのうち、街角でもよく耳にはさむようになり、（なんかええ感じやなー）と思いつつ、実際にＣＤを入手したのはFACEBOOKを始める少し前、すなわち５０代半ばだったように思う。 まず誰もが気に入る曲として、名実共に代表曲である「愛を込めて花束を」通称アイコメだ。 ♪ 二人で写真を撮ろう 懐かしいその景色と あの日と同じポーズでおどけてみてほしい 見上げる空の青さを 気まぐれに雲は流れ キレイなものは遠くにあるからキレイなの （中略） 愛を込めて花束を 大袈裟だけど受け取って 理由なんて訊かないでよね 今だけすべて受け止めて 笑わないで受け止めて てれていないで （後略） 最近ちょっとカラオケで歌ってみたが、途中にある英語で色の名前を列挙するカデンツァ部分がムリだった。（笑） この曲に代表される「前向きの絶唱」がこのユニットの最大の特徴である。 どんなユニットか調べてみた。 2004年結成、最初は男女のペアだった。その後、男性の方が作曲業に移り、現在は女性ボーカル一名のみである。にもかかわらずユニット名を使い続けているのは、「バンドサウンド」にこだわっているからだとか。なお、ボーカルの彼女はピアノ、ギターなど楽器にも堪能なようだ。 さてその彼女、越智志帆といい、愛媛県今治市出身。現在30代半ば、２年前に結婚もされたようだ。2016年に喉を痛めて休養に入り心配していたが、17年には復帰を果たしている。 越智というその苗字と出身地を知って、思わずニヤッとしてしまった。 この苗字、私の知る限り、愛媛県に特有のものである。この姓の代議士が昔いたし、（現在もⅡ世が世襲しているかも？）大学の1こか２こ下に越智君（やはり愛媛出身）というのがいた。 それにしても、身長153㎝と小柄なのに、あのすさまじい声量パワーは何だろうか。何にしても歌手になるべくしてなった人な気がする。彼女に匹敵する女声ボーカルといったら、MISIAか、八神純子くらいしか思い当たらない。 ジャニス・ジョップリンをリスペクトしているようだが、まさにロックンロールの王道を行っていると言うべきか。 実は、日本の女性アーティストで「ロックンローラー」を自称している人があまりにも多い。 例えばaikoがそうだし、ドリカムの吉田美和、ガネクロの中村由利、ELTの持田香織・・・と枚挙にいとまがない。もっぱらバラード愛好家の私としては、「そんなにもロックに走らないで。」と言いたくもなる。 だが、越智志帆こそは正真正銘のロックンローラーとイヤでも認めざるをえない。ライブのDVDもたまに視ているが、会場を興奮のるつぼに巻き込むその迫力といったら・・・ My Best Of My Life ♪ 今ここで息をしてみる 私がここにあるように 包まれて生きてるようで 確かなものを探すのはなぜ （中略） めぐり逢いの中で見つけた 生きてく意味を育ててみよう 涙は拭い去って 今 始まるBest Of My Life そう、彼女にはあくまで前向きにロックンロールしてほしいと思うのである。 追伸 復帰して以降、彼女はちょっとイメチェンした。ボーイッシュなショートヘアーに変わったのである。 それまであまり彼女を「女子」として意識したことはなかったのだが・・・改めて自分のショートヘアー好きを再確認してしまったのである。 （次号は佐野元春） |
| MyFavoriteMusicianへ |
| Ｈｏｂｂｙ２へ |