 |
|||
 |
|||
| 甲子園浜ミルキーウェイ | |||
| いよいよこのシリーズの真打ち登場である。 このコースは実は誰にも教えたくない。もちろん、知っている人はいるだろうがこのコースを走っていて他のランナーに出会うことはまずない。それだけ穴場中の穴場であるのだ。 まずは自宅から国道４３号線に出て東進する。国道４３号と言うと、「排気ガスに騒音」というイメージがあるかも知れないが、ランニングコースとしては、２号線なんかより遙かに走りやすい。なぜなら、渡らないといけない信号がとても少ないのだ。すなわち、「歩道橋」でまたいでいける交叉点が多く、それもまたランニングにとっては適度のアクセントにもなるのである。 ３０分ほどで芦屋川に達する。この橋を渡って右進すると、道は松並木に沿って芦屋浜へと向かう。突き当たりの交叉点をさらに南進すると、道はカーブしながら 海を越えていく。橋を渡ったその地点はもう「南芦屋浜」（上の写真）である。 ここはまだ半分以上が空き地というニュータウンで、浄水場やな、なんと陸上競技場まである。この競技場は、言っちゃ悪いが、芦屋という小都市には不似合いな施設である。 浄水場の角を左折すると道は高層団地や老人福祉施設を左に見ながら迂回し、再び海をまたぐ橋にさしかかる。そのたもとにトイレがあるのだが、そこを西にちょっと戻った所に歩道橋の登り口がある。そこを越えて行くと、道は海を東側にまたいで「西宮浜」に入っていく。ここにも老人福祉施設がそびえ立っているが、そこを通過すると、工場街になる。西宮浜の中心部に向かう太い道と交叉し、さらに東進するとまた大きな歩道橋が現れる。急勾配のアーチ橋を駆け上がると、すぐに下りになり、下りきったところは甲子園浜。ここにも工場や下水処理施設があるが、ほとんど人口ゼロの寂しい埋立地である。 さあ、トイレに行きたければここにもある。道はヨットハーバーを左に見ながら少しづつ勾配を上げていく。ここが「甲子園浜ミルキーウェイ」の真骨頂とも言える地点。海を遙か下に見下ろしながら、まるで天の川に突き刺さって行くような錯覚を覚える痛快な登りである。この醍醐味が皆さんに分かるだろうか？ 登りきると、登りよりも急勾配で下りになり、下りきるとそこはもう「鳴尾浜」。県立総合体育館に行ったことのある人もあるだろう。レジャー施設「リゾ鳴尾浜」もあれば、種々の工場や倉庫が建ち並ぶ産業地帯である。 ここからは、武庫川の河川敷までドン詰まってもいいし、Ｕターンして甲子園球場方面へ向かうのもいい。元来た道を引き返す、などという激しいことはまだ私はやったことがない。 下の地図は全コースの一部に過ぎない。往復すればフルマラソンにも達する長丁場。余程の健脚でなければ全コース制覇はさすがに・・・ でも、部分的にも楽しめるこの空中回廊は、本当にオススメなのです。 |
|||
| 甲子園浜ミルキーウェイの地図 |
|||
 |
|||
|
|||
 |
