ナイトランのススメ

ＬＡＭＵ妙法寺店

何故夜、しかも真夜中に走るのか？そう訝る人もあるかも知れない。 　かつて、私のランニングタイムは午後５時〜７時頃だった。 　仕事を終えて、帰宅の経路を走る。それによって少しでも時間を節約していた。 　だが、リタイアする前頃から次第にそれがキツくなってきた。 　特別支援学校の職務は、基本「立ち仕事」である。それを終えた後走るというのは、重たい足を引きずって・・・ということになる。しかも疲労感や睡魔をこらえて、というのは、60才の身には酷なのだ。 　まずは家に帰ってから、と思ったが、夕食を摂ってゴロゴロしていると、猛烈な睡魔が襲ってくる。気がつくと、もう真夜中。翌日には仕事もあるし、風呂にも入らないといけない、となると走りには出にくい。 　と言う理由で、60才前からは、走るトレーニングは週末に限らざるを得なかった。 　すると効果てきめん、ジワジワと体重は増えるし、体力は落ちるし・・・ 　こんなことでは体が腐ってしまうと、62才で早めにリタイアを決めた。 　最後の出勤日の３日後、まるではかったかのように父親が亡くなった。 　その通夜の晩にはさすがに走れなかったが、葬式の終わった晩から私は走りに出た。 　その後５年が経過したが、私のトレーニングは、故障したときを除いて一日も欠かさず続いている。 　その結果、体重こそ減らないが、体力はほぼ現状を維持できている。 　トレーニングには何よりも大事なのは「習慣」である。「気が向いたら」では絶対に続かない。 　毎日２時間走るとして、それをどの時間に持って来るべきかと言うと、一番ネックになるのが「夏場」だ。元々暑さや直射日光が苦手な私は、昼間走ることはほぼ不可能。 　朝起きが苦手だから、早朝も無理。 　結局、夜にしか走れない、という話になる。 　夕食後すぐは消化によくないし、人気のＴＶ番組も視たい。 　結論として、一年通じて安定して走れるのは午後10時〜12時頃となる。 　その後、軽く夜食を摂って風呂に入り、ストレッチ、筋トレの後眠りに就く。 　翌朝はゴミ出しや習い事の関係もあるので７時には起きないといけないが、不足した睡 眠時間は昼寝等で補えるのがプー太郎の有り難さ。 　現在、テニスや卓球、プールの日を除いて、週４日は２時間以上のランニング時間をキープしている。お天気が悪くてもカッパ着て走りに出る。天候よりもスケジュール優先だ。 　３日以上続けて走ることはないので、自然と故障防止になっている。 　 　もちろん、いくつかデメリットもある。 　まず、トイレが少ないので、公衆トイレの場所をしっかり把握しておく必要がある。 　寝る時刻がどうしても未明になるので、朝が起きにくくなる。これは目覚まし時計に頼るしかないが、不足した分を必ず補っておかないと、疲労が蓄積して故障の原因になるので要注意。 　もっとも、若い頃のようにバイオリズムは確立しておらず、少々睡眠時間が不規則になっても山登り等にも支障はなくなった。臨機応変、寝たいときに寝られるようになった。 　幸い、一戸建てに引っ越したため、いつ風呂に入ろうが洗濯しようがどこからもクレームつけられないのは有り難い。 　あなたもいつかはリタイアする。ナイトランで済んだ空気と静けさを味わってみませんか？

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