囲碁道場新シリーズ

殺し屋じゃじゃモル

第一局

PANDA・NET（毎日新聞社が主催しているインターネット囲碁サイト）が、この夏１ヶ月の「無料お試し期間」をプレゼントしてくれた。せっかくの機会だったので、しばらくご無沙汰していたネット囲碁対局にリバイバルさせてもらった。 　手合いは三段格。以前アクセスしていたasahi-igoよりもレベルが高いサイトのようなので、これはほぼ妥当な手割りか。 　初戦こそ敗れたが、その後20局近く打って、勝率は７割近くだった。 　以前から石が薄くなると勝率が悪いので、厚く打つことを心がけた。石を取るつもりはないのだが、相手があまりにも地に走ってターゲットが生じるとこちらとしても行かざるを得ない。取れる石はきっちり読み切って取る。ゆるめて地合いで勝つ碁ではないので。 　勝局の中で、大石を屠って勝った碁が何局かあったので紹介する。

黒番　　三段　じゃじゃモル 　白番　　三段　ysayuri 　黒六目半コミ出し 　結果　159手まで　黒中押勝ち

【自戦解説】 　黒29は一路右下までえぐるべきだったか。中央の戦いが勝負になっている。 　白56は手拍子で、57と打たれていれば黒が困っていた。黒は55で単に57と下がるところ。ただしそれでは先手になるかどうかわからず、中央に先着されていれば苦戦だったろう。 　黒71以下は中央をにらみながら布石のやり直し。白86は84の下へサガるところだろう。黒91に対し白94も薄い手で、その下から出切る手が残ってはいけないと思う。 　黒95に対し、白96はいっぱいに頑張った手だが、はたしてどうだったか？黒は97から中央とのカラミ攻めに出る。 　黒99に対し白100もむさぼりすぎではないか。101とかけられて中央が封鎖されては、もがいて活きたとしてもいいとは言えない。 　黒は全部取るつもりはなかったのであるが、行きがかり上皆殺しに行かざるを得なくなった。白114に対し、黒115のカケつぎは好手だったと思う。 　白はスミへ食い込んで攻め合いを狙うが、白142に対し黒143が冷静な決め手。黒は鮮やかに大石を仕留めた。

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